2019年2月落成。別海村営軌道の自走客車を作ってみたく製作致しました。
模型のキットは、アルモデルの簡易自走客車【釧路タイプ】。そう、あくまでもタイプです。
そこで実車に近づけるべく資料集め、静態保存先の調査依頼し収集し製作致しました。
さてさて作りましょうか。
【仕様:追加パーツ、改造変更箇所】
・動力スイッチ(ディスプレーモードの時は動力のみカット)
・前照灯スイッチ
・室内灯スイッチ(施工変更があり取り付けたが未使用)
(スイッチ類は床下に新設しております。)
・前照灯、尾灯を点灯改造(尾灯は打ち直し)
・雨樋打ち直し
・燃料蓋追加
・クツズリ取付
・エンジン作成(フルスクラッチ)
・連結器とスノープローの構造変更(同時取付化)
・ベンチレーター(札幌コムモデルにて設計、3Dプリント)
・ワイパー追加
・室内灯追加(取り付けましたが未使用)
・扉・蝶番追加
・扉窓に保護棒追加
・電装回路作成
キット自体は、シンプルで簡単です。 ただ、妄想してしまうと今回のように・・・ww |
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ボディーをハンダで組んで行きます。 補強材なども入れて行きます。 |
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あっさり箱になります。 妻面は、ホワイトメタルです。 |
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両サイドにアングルを付けて行きます。 | |
動力は、鉄コレのTM-04を使用してます。 | |
修正し | |
再チェック。良い感じです。 | |
エンジンヘッド側に給油蓋があるので、蓋と取っ手を製作。 位置決めが少々大変でした。 |
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扉下にクツズリを取り付け。(KSmodel No924) | |
札幌コムモデルのK氏と話、雨樋をシャープに主張した方が良いとなりました。 | |
雨樋は、0.8mmの真鍮線丸棒をハンダ付けし、後から面を平らにヤスリます。 片側はK氏に見本でやっていただきました。 |
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雨樋の端にRを付けて完了。 | |
こちら側は、私がやりました。 | |
0.4mmの真鍮板をスペーサーにしてヤスリます。 | |
丸棒を半円にするイメージです。 そうすると、上から見たときに雨樋に見えるのです。 良く考えられた施工ですね。 |
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確かに良い感じです。 | |
雨樋がさらにシャープになり締まってきました。 | |
ベンチレーターを、かなり探しましたが良いものが見つからずK氏に相談を。 寸法やデザインはわかっていたので設計し3Dプリントしてくれると。 なんとも力強いありがたい話。 |
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完成です。 理想の形のベンチレーター。 これが市場にはなかった。 |
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札幌コムモデルK氏、ありがとうございます。 完璧です! |
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さて次は、エンジンのフルスクラッチ。 写真を見ながらプラをベースに工作。 燃料パイプに配線をして行きます。 |
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ここをマウスでダブルクリックして、文章を入力してください。 | |
ここでのポイントは、吸排気管です。 まずは、マフラー側のEXマニを製作。 真鍮棒で組んで行きます。 |
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先には消音機を取り付けます。 | |
デザインチェック。 | |
これが実車です。 別海町に保存されてます。 |
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次に吸気管、INマニです。 これも真鍮棒でハンダで工作。 |
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互い違いに付くのですが・・・ | |
微妙に間隔がずれています。 | |
はい。ダメ作り直し。 | |
この間隔です。 | |
今度はいいぞ。 らしくなりました。 |
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作った部分に熱が回らないように濡れティッシュで冷やし吸気管の先を 製作します。 |
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吸気管からエアクリーナーへは、ジャバラのホースで繋がっております。 細い電気コードをクルクル巻きつけジャバラにしました。 |
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さらに細かな配線を。 余熱線を取り付け。 見えなくなる位置かもしれないけどね。 |
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反対側も少し手を入れます。 ウェバスト(ストーブ)ですが箱の横に円筒が付きます。 さらに向かって左側が少し短い。 作りますよ。 |
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燃料タンクのドレンを製作。 真鍮線、真鍮管で作りました。 |
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エンジンの脇に付きます。 | |
ここをマウスでダブルクリックして、文章を入力してください。 | |
エンジンの裏側です。 | |
変速機カバーも製作。 | |
その他配管、配線なども。 | |
スノープローで少し問題が。 スノープローと胴受が併用できない設計でした。 そのため、スノープローのステーを製作することになったのですが・・・ |
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寸法を割り出ししステーを試作 | |
微妙に合わずバラし再度・・・ | |
決まった位置に正確にハンダ付けを。 | |
2個とも同じ精度で作ります。 | |
スノープローのクリアランスチェックで違和感が。 どうもボディーが高い。 |
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反対側もチェック。 何か当たってます。 |
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電池箱が当たっており金属用ビットソーで切断 | |
反対側も切断 | |
車高が落ち良い感じになりました。 | |
胴受を作り直しておりました。 理由は、かくかくしかじか。w 傷めた胴受を真鍮板に貼りつけ切断。 |
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後々スノープローを調整できるようにビスで仮止めし製作しました。 | |
それでも何度か作り直し。 | |
もうね、心折れる寸前で作ってました。ww | |
0.1mmの誤差でハンダ付け | |
熱が回ってバラバラにならないような設計で製作。 (リスクは低い方が良い) |
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最終組上げ。これでいけます。 | |
完成。 | |
線路とのクリアランスもOK。 | |
実車と同じ位置に取り付けれました。 | |
作り直した胴受も、5度目で納得。 | |
液体クレンザーでフラックスを落とします。 よ〜く洗います。 |
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クエン酸で酸化膜を落とします。 | |
金色に輝いて綺麗です。 そして流水で洗います。 |
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乾燥ブースで乾かし塗装の準備。 | |
札幌コムモデルの星プライマーホワイトを吹き付け塗装。 | |
エラー箇所修正。 | |
エンジンのベースは、クレオスNoSM03 スーパーアイアンを使用。 深みを出すためにフラットブラックのすみ入れ。 消音機は、タミヤX-31 チタンゴールドを使ってます。 |
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ボディーが付くと影ができ、雰囲気か変わります。 | |
反対側も確認。 良い感じ。 |
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屋根の磨きよう治具を作成します。 シリコンで屋根のRを型取ります。 |
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型取ったシリコンに耐水ペーパーを巻き磨くとRに均等に力が入ります。 | |
屋根のエラー箇所を、プライマーを吹いて磨いてを繰り返し。 | |
ようやく納得の行く状態へ。 | |
前照灯と尾灯のメッキのリング部分のプライマーを削り4000番で磨きます。 | |
前照灯点灯確認。 | |
尾灯は、TAVASA PX-038 民鉄用前尾灯セットを使用しております。 | |
尾灯点灯確認。 | |
配線の確認をしました。 そのLEDで、+か−かを。 断線してないか。 |
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室内灯を製作取り付けました。 光が拡散するようにリフレクターを付けました。 |
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柔らかい電球色。 | |
塗装の準備のマスキング。 | |
白線のマスキングの位置出し。 下の太いマスキングがガイドです。 |
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白色を吹き付けてからマスキング。 |
この妻面のVの時ですが、治具が付いてきており、それを使い マスキングテープをカットします。 なかなか親切メーカー。 |
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当時の時代背景や、鉄道状況を考えて割り出した色が、GM No31 朱色4号。 近いと思いました。 |
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マスキングを剥がすと・・・ | |
白い綺麗な白線が。 | |
妻面のV字線は気に入らないのでエラー修正。 | |
反対側です。 こっちは、少し修正。 |
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磨き、マスキング、塗装の繰り返しです。 | |
Hゴムの塗装です。 今回はマスキングで塗装します。 |
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エアブラシで。 エナメル系塗料で塗装すると、エラー修正でペトロールでできるので 間違いないです。 |
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Hゴム塗装。側面完了。 | |
妻面のHゴムも塗装完了。 多少の修正は、新しい面相筆を使い塗ります。 |
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時間経過で出たエラー。 磨いて塗装を落とします。 サフェを拭き、朱色4号をピンポイントで拭きリカバリー塗装。 |
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一緒にV字ラインもエラー修復。 | |
クレオスNo181スーパークリアー半光沢を吹いたのですが、 4000番でエラー修復してたら光沢になっちゃった。www まるで自動車模型の新車。w |
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白線もピシっと決まりました。 | |
光沢も、個人的には好きだけど・・・鉄道模型だとNGなんだね。涙 | |
ここに来て、扉に蝶番があることを発見。 付ければいいんだろ!付ければ!ってやりました。 |
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いい感じ。 今度は、扉窓に保護棒があるんだ。 付ければいいんだろ!付ければ!付けたよ〜♪ |
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LEDの基板を作成したんだけど・・・ きれいにまとめたんだけど・・・ |
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エラーが出たので。作り直します!!!涙 で、右側に早速作りかけの。 |
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そして新基板を積み込み最終工程のボディーLED配線へ。 落成となります。 |
別海村営軌道 殖民軌道として引かれた線路。のちに牛乳の集荷をする役割として産業鉄道となる。
そのせいなんです。自走客車が集乳缶を積んだミルクカーを引いているのは。
釧路製作所で1963年3月に排気量2,400ccで生まれ1971年6月まで活躍しておりました。
緑の牧草地を朱色の自走客車がトコトコ走る。